イギリス王室の歴史はいつから始まったでしょうか?n
日本の皇室ほどの歴史は長くありませんがもし、クイズ番組でこういう問題が出題されたら、おそらく、答えがたくさん出てしまい番組が止まってしまうでしょう。
実はイギリス王室って結構複雑な経緯があるんですね。なぜなら、イギリスは何回か王室が交替した国だからです。
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こんなに多くの王朝がイギリスにとっかえひっかえ君臨してきたわけです。全部取り上げていたらきりがありません!
そこで、今回はイギリスのいくつかある王室の中でも、今の王室、「ウィンザー朝・ハノーヴァー朝」を取り上げて解説します。
ドイツからやってきた王様によって始まったハノーヴァー朝
今からおよそ300年以上前の1714年、イギリスのステュアート朝で最後の女王になるアン女王が亡くなりました。
アン女王の次に王位継承権を持っていたのは、ドイツのハノーヴァー選帝侯国にとついだゾフィーという女性です。
ところが、ゾフィーはアン女王の2か月前に亡くなっていたのです。何とも不運続きなことでしょう!こういった経緯から結局はゾフィーの子でハノーヴァー選帝侯国の王様になっていたゲオルグという人が、イギリスの王様になりました。
イギリスでは、ゲオルグの英語名のジョージ1世となのりますね。
よって、今のイギリス王室の始まりは1714年、ジョージ1世がイギリス王になった時といえます。
イギリスの王様になったジョージ1世。
彼には大きな問題がありました。
それは、英語が全く話せないこと。
だって、ジョージ1世はドイツ人なんですから。
なので、政治のことを判断しようにも、いまいちぴんとこない。そこで、ジョージ1世は政治を首相に丸投げします。
それまでのステュアート朝の王様のように、ジョージ1世はイギリスの議会や政治家たちと喧嘩せず、ほとんどドイツのハノーヴァーに居座っていたようですよ。
一国の王子が政治や議会と全くかけ離れたところ生活をしているとは何とも不思議な感じですよね。
ハノーヴァー朝でもっとも有名な女王ヴィクトリア

ハノーヴァー朝で1番の有名人は、ジョージ1世からおよそ120年後に登場するヴィクトリア女王。写真のようにどえらい風格のあるこの女王です。名前だけなら聞いたことあるかもしれませんね。
[chat face=”446868.jpg” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]風格が半端ねえよな![/chat]
ヴィクトリア女王の時代、イギリスは産業革命に成功し、外国との戦争でも連戦連勝。その勢いは止まることをしらず、世界の半分以上をイギリス領にしたほどでした!!
イギリスが「大英帝国」なんていうカッコいい名前で呼ばれるようになった時代の女王でした。
なので今でもイギリスの人たちってどこかで偉大なイギリスだったことを誇りに思っているひとが多いですよ。
ヴィクトリアという名前も、当時のイギリスの勢いにぴったりだったのかも。なにせ、ヴィクトリー(勝利)の女神と同じ名前なんですからね。
最近では中国から「昔の栄光にすがるな」的な発言をされてましたよね。それほどイギリスは世界で大きな力をもっていたときがあったんです。
ヴィクトリアが女王だった19世紀後半を特にヴィクトリア朝といいます。
イギリスが絶好調だった時代なので、とても豪華な家具やジュエリーなどが作られた時代でもありますね。
もし、何かのきっかけで、ヴィクトリア朝時代のグッズを手に入れたら、とても貴重な品物かもしれませんよ。

第一次世界大戦でドイツと敵同士になり、家名をウィンザーに変更

1914年、イギリスはフランスやロシアと手を組み、ドイツやオーストリアと戦争しました。
有名な、第一次世界大戦です。
第一次世界大戦は、それまでの戦争とは全く違う戦争でした。まず、期間が長い。とにかく長かったし犠牲者の数も半端ない。なんと、イギリスは4年半も全力で戦い続けます。
ちなみに、全力で戦うことを総力戦といいますよ。
次に、新兵器が登場。飛行機や毒ガス、戦車に潜水艦。今の戦争でも使われる最新兵器が次々と戦争に使われました。
そうなると、どういうことが起きると思いますか?そうですよね、たくさんの人が死ぬことになります。
長い戦争で、たくさんの人がドイツとの戦争で死ぬ。そんな時、王室の名前がドイツを思わせるハノーヴァー朝というのでは、戦争で戦っているイギリス人のテンションが落ちるかもしれないとイギリス王ジョージ5世は心配しました。
そこで、ジョージ5世は王朝の名前を変えることにしました。名前を変えたら士気があがると思ったのでしょうか?
新しく名乗ったのが「ウィンザー朝」
イギリスの王様が滞在する「ウィンザー城」からとった名前です。
だから、血筋という点ではハノーヴァー朝もウィンザー朝も同じなんですよ!
エリザベス女王が即位するまで
ジョージ5世の跡を継いだのは長男のエドワード8世でした。
しかし、エドワード8世は、バツイチのアメリカ人女性ウォリス・シンプソンと恋に落ちます。
そして、なんと、ウォリスと結婚するためにイギリス国王を辞めてしまいました。愛の力ですね。こう言ったことは本当に珍しいのですが、愛の力だ!とか無責任!とか賛否両論いろんな意見が噴出したそうです。
エドワード8世が辞めた後に王様になったのが、エドワード8世の弟のジョージ6世です。
イギリスは第二次世界大戦をジョージ6世のもとで戦いました。
戦争が終わった1952年、ジョージ6世は体調を崩しそのまま亡くなってしまいます。
こうして、今、私たちがよく知っているエリザベス2世がイギリスの女王になりました。
イギリス王室は何年の歴史があるの?いつ始まったの?わかりやすく解説 のまとめ
今のイギリス王室は、昔ハノーヴァー朝と名乗っていました。ハノーヴァー朝が始まったのは1714年です。
ハノーヴァー朝で一番有名なのはヴィクトリア女王、ヴィクトリア女王の時代、イギリスは絶好調でした。
ハノーヴァー朝からウィンザー朝に名前が変わったきっかけは第一次世界大戦。2つの世界大戦が終わった後、今のエリザベス2世が女王になりました。
イギリスは超大国と呼ばれた時期もあり紆余曲折をたどっていまがあります。また過去の栄光と取り戻そうと思っている人たちも少なくないようです。
世界的に分断やデモが盛んになるなかイギリスをどのようは道を歩んでいくのでしょうね!
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