2020年1月8日、インスタグラムでヘンリー王子は、妻のメーガン妃といっしょに、「王室から引退する」と発表しました。
そ、そんなことができるのかああ!
と、突然の発表でびっくりした人も多いと思います。
日本の皇室でそんなことがあったら前代未聞の大事件になりそうですよね。
ヘンリー王子の宣言を聞いたエリザベス2世らイギリス王室は会議を開きました。
そこで、ヘンリー王子の王室引退が正式に決まり、発表されます。ヘンリー王子はイギリスの王位継承権6位で、あのダイアナ妃の子です。
どうして、いきなり「王室離脱」という決断をしたのでしょうか。今日はヘンリー王子の前代未聞、王室離脱劇を見ていきたいと思います!

パパラッチに対する不快感

有名人やセレブにとって、とても厄介な人たちがいます。
彼らの名は「パパラッチ」
芸能人や王族などの有名人をつけまわし、撮影したスクープ写真を雑誌や新聞に売ることで生計を立てるカメラマンたちのこと。
パパラッチたちは、非常に強引な取材方法でターゲットとなる人物たちをつけまわします。
フリーのカメラマンであるパパラッチたちは、相手のプライバシーなんかお構いなし。
執拗につけまわし、ただひたすら、スクープ写真を狙います!!スクープに命をかけているといっても過言ではありません。
時には待ち伏せあり、盗撮あり、カーチェイスありとまあ、何でもありの取材によって、パパラッチはとても嫌われていますね。
パパラッチたちにつけまわされた挙句、事故死してしまったのが離婚後のダイアナ元妃、ヘンリー王子のお母さんでした。
ダイアナ元妃の事故死の真相は今でもよくわかっていませんが、パパラッチによる追跡が引き金になったことは間違いないでしょう。
ヘンリー王子自身、ダイアナ元妃を死に追いやったパパラッチなどのマスコミに対して、トラウマともいえる深い傷を負っていると告白しています。
イギリス王室にアーチー誕生!加熱する取材合戦
2019年5月、ヘンリー王子とメーガン妃の間に長男の「アーチー」が生まれました。
通常、王族が出産するときは出産直後に病院の前で取材を受けるのが習わしでした。
しかし、ヘンリー王子夫妻は当日の取材を受け付けず、2日後にアーチーをお披露目しました。
この時は、妻のメーガン妃ではなく、夫のヘンリー王子がアーチーを抱いていたことで、今までと違う会見だと話題になりましたね。
アーチーの洗礼式も、今までの王族とはちょっと違うものになりました。洗礼は、生まれた子供がキリスト教徒になる重要な儀式。
だから、今までも洗礼式自体は非公開でした。
そのかわり、家族や出席者が洗礼会場に到着するときに取材に応じてきたという歴史があります。
ヘンリー王子夫妻は、洗礼式の前後も完全非公開としました。
これに、さすがに強い批判があがり、ヘンリー王子、またはイギリス王室への不信感は高まっていきました。
どうも、このあたりから、マスコミとヘンリー王子夫妻の対立が激しくなっていったようですね。
それから、パパラッチによる取材合戦が過熱化します。

2020年1月、ヘンリー王子夫妻はカナダ滞在中にパパラッチに無断撮影されたとして、「法的警告」をだしました。
どんな取材だったのでしょう?
公園でメーガン妃がアーチーを抱きながら飼い犬の散歩をしていた時、パパラッチが現れ無断で写真を撮影したのです。
さらには、望遠レンズで家の中で撮影しようとしていたとか!もちろん有名人なのはわかりますがプライバシーが全くないですね・・
う~ん、これは誰だってイヤですよね。
どうして、そこまでしてパパラッチたちは取材するのでしょう。
理由の一つは、彼らに支払われる高額の日当。その額、なんと11万円!
一週間取材を続けたら、それだけで77万円。
これなら、無理やりにでも取材しようとするカメラマンがいても不思議じゃないですね。
ヘンリー王子、メーガン妃のプライバシーも守りたい
パパラッチたちが写真を撮りまくるのは、写真を買う新聞社・雑誌社があるから。
イギリスには一般紙と大衆紙(タブロイド)という二つの種類の新聞があります。
そのうち、大衆紙はゴシップ記事満載で、庶民が読むものとされています。
記事の信ぴょう性はかなり怪しいものが多く、とにかく「面白さ」を追求します。
日本でいう「スポーツ紙」に近いとおもいます。代表は「The Sun」や「Daily Mirror」などですね。彼らは面白そうなネタなら、何でも食いついてきます。
大衆紙が狙いを定めたのは、問題児と評判のメーガン妃でした。
メーガン妃の父親が取材大好きで、積極的に話をするのをいいことに、さまざまな記事を書きました。
ついに、頭にきたメーガン妃は、大衆紙を提訴します。
提訴の理由は、メーガン妃の個人的な手紙の内容を勝手に報じたこと。
ヘンリー王子としては、自分はともかく、子供や妻たちがパパラッチに付け狙われ、大衆紙にあることないことを書かれるのが我慢ならなかったのではないでしょうか。

ヘンリー王子の王室離脱理由はこれです!まとめ
ヘンリー王子が王室を離脱した理由は3つ
1つ目は、母親のダイアナ元妃を追い詰めたパパラッチに対する根強い不信感。
2つ目は、息子のアーチーをめぐる過熱化した報道。
3つ目は、強引な取材を受け、プライバシーを侵害されたメーガン妃に対する配慮。
この3つが大きな理由となって、ヘンリー王子がイギリス王室を離脱したのではないでしょうか。
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