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【世界史マニアが厳選】第二次世界大戦がよくわかるおすすめ3冊!

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日本にとっての第二次世界大戦と言えば、一億玉砕のスローガンや神風特攻隊などから、軍部が暴走して起こった戦争というイメージがあるかもしれません。

特にアメリカとの太平洋戦争は、始まる前からほとんど勝ち目がなかった戦争として知られています。

いったいなぜ、日本は無茶な戦争を始めてしまったのでしょう?どこかで引き返すことはできなかったのでしょうか?

今回は第二次世界大戦期の日本を知るための3冊をご紹介します。日本の歴史のターニングポイントを、初心者から上級者まで楽しく学べる本をまとめているので、ぜひ参考にしてください。

目次

それでも、日本人は「戦争」を選んだ

この本では、明治以後に日本が行った戦争の歴史を紐解くことで、現代の日本で起きている現象の原因を考えます。

各章ごとに日清戦争・日露戦争・第一次世界大戦・日中戦争を順に振り返り、戦争に至るまでの経緯や、当時の人々がどのように考えていたか、それがその後の日本にどのような影響を残したかについて、深く掘り下げています!

これはそのへんの浅い、無益の書籍とは全然違う!

読んだ感想

歴史研究部に所属する高校生に向けた講演が元となっており、語りかけるような文章がとても読みやすかったです!

高校生向けの講演とは言うものの、扱うテーマの中にはかなりディープなものもあり、いやあ勉強になりました。

著者は、歴史を学ぶことが今の世界で起きている問題を解決するヒントにつながる、と言います。

その例として、現在の日本では、子供の教育を支援する政策が少ないことを取り上げています。

日本の選挙制度は、政治家が高齢層の意見を無視できない状態になっており、若者の声が反映されにくくなっているのが現状ですよね。

政治家が自分たちの支持者の意見を聞かなければならず、少数者への配慮が後回しになる現象は、戦前の政治システムにも存在していたのだ、と著者は主張しています。

そして、過剰と思えるくらい若い世代の声を拾っていかなければ、今の選挙制度はうまく立ち行かなくなるのではないか、と警告を発しているのです。

こんな人におすすめ

これから日本の近現代史を学び始める初心者はもちろん、より深く学習したい上級者にもおすすめの一冊です。

講義でわかりにくいところは、高校生たちが読者に代わって質問してくれています。上級者にとっても骨のあるテーマを扱っており、優れた日本語表現の学術書に贈られる第9回小林秀雄賞を受賞しています。

何度読んでも学びがあるからもう僕のバイブル的な書籍

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語り継ぐこの国のかたち

日本の近現代史の研究家として有名な、半藤一利氏によるエッセイ集です。

明治維新から太平洋戦争までの歴史を考察した一冊で、実際に戦争を体験した著者ならではの独自の視点が盛り込まれています。

特に、歴史上の人物を浮かび上がらせる鮮やかな文章が魅力!!

この表現力は三島由紀夫を彷彿とさせちゃうんだよね。

読んだ感想

この本の中で印象的だったのは、著者が歴史小説家の司馬遼太郎氏との交友について語る章です。

『坂の上の雲』で有名な司馬氏は、現代の日本への嘆きを著者に語っていました。

司馬氏によれば、日本は経済発展を優先するあまり自然への配慮が行き届かず、魚の住めない川や土砂崩れを起こしやすい山を後の世代に残してしまった。

子供たちに美しい自然を残すために、今からでも行動を起こせば間に合うのではないか、と語ります。

しかし著者がもう手遅れだと返すと、司馬氏も半分は同意しているように見えた、というエピソードが強烈でした。

日本人は歴史を振り返らなかったために、将来の世代に問題を先送りしてしまっている、と両氏は言います。ふむふむ。

こんな人におすすめ

読者に向けて優しく語りかけるような文章が特徴で、歴史について詳しくない初心者にも楽しく読める一冊です。

歴史に詳しい上級者が読んでも、昭和史研究の巨人と称される著者の慧眼と新鮮な切り口に触れると、新しい発見や学びがあることでしょう。

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日本はなぜ敗れるのかー敗因21カ条

日本文化について多くの評論を残した山本七平氏の著作で、第二次世界大戦における日本の敗因を分析した一冊です。

一般的には太平洋戦争におけるターニングポイントは、天王山とも称されるミッドウェー海戦などが挙げられます。

しかし著者は独自の視点から、バシー海峡での損害に日本の本質が現れているとして、人々に忘れられたこの出来事をめちゃくちゃ丁寧に読み解いています!

読んだ感想

バシー海峡は台湾とフィリピンの間に位置しており、太平洋戦争中の日本軍がフィリピンへ物資を輸送するために通らなければならない場所でした。

アメリカ軍に輸送船を狙われてしまい、現地の日本人は物資の不足に悩まされます。

ところが日本は何も対策をしないまま輸送船を送り込んだため、物資と船が次々と沈没させられてしまいました。

これによって現地の日本人は、上層部が何も考えていないことを知り、やがて戦う意思を失っていった、と著者は言ってます。

どれだけ現場が一生懸命に頑張っても、リーダーに能力がないと組織が立ち行かない、という現象は、今の日本を眺めてみても思い当たるような気がします。

この本を読むことで、現在と過去の日本の共通点を感じたよ

こんな人におすすめ

第二次世界大戦にとどまらず、広く日本の文化や社会について知りたい方におすすめの本です。

著者は日本人の集団心理や組織構造を、小さな歴史的出来事から巧みに浮かび上がらせます。現代の日本社会のルーツをたどる上でも、必読の一冊と言えるでしょう。

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