ローマ帝国初代皇帝でありながら、有名な会社の教科書中でも、オクタウイアヌス(アウグストゥス)は数行触れられているだけです。
ユリウス・カエサルなら有名な言葉がいくつもあるのですが、アウグストゥスの名言は、と問われたら首をひねる人がほとんどではないでしょうか。
オクタウイアヌスは養父カエサルのような天才ではありませんでした。しかし、ともすれば認めたくないその事実を冷徹に見つめ、認識していたのではないでしょうか。
養父カエサルの言葉「人は、自分が望んだ物しか見ようとしない。」を肝に銘じていたのかもしれません。
一夜にして絶対的権力者の後継者になったらそれが自分の実力だと錯覚する人がほとんどでしょう。しかしオクタウイアヌスは違いました。自分に足りない点をよく自覚して他者の協力を仰いだのです。
このように常人ができないことをしてのけたのですから、オクタウイアヌスはカエサルとは違った意味での天才であったと言えるかもしれません。
これから、天才ならざる天才とも言えるオクタウイアヌスの足跡をたどりましょう。
2、全てはカエサルの遺言書から
2-1オクタウイアヌス、誰?
2-2オクタウイアヌス、なぜ?
2-3私が、なぜ?
3、18歳がしたこと
3−2カエサルの復讐戦
3–3アンソニーとクレオパトラ
4、合法かつ非合法
4–1共和制復活宣言
4–2権力と権威
4–3軍事力の把握
5、帝政への道
5–1税制改革
5–2なぜ軍縮か
5–3世界の統治システム
6、周囲の群像
6–1アグリッパ
6–2マエケナス
6–3ティベリウス
6–4血への執念
7有名なのに知られていない、ローマ初代「皇帝」オクタウイアヌスまとめ
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