アジア歴史

江沢民ってどんな人?政策やウイグルの侵略計画の真相とは?

みなさん、こんにちは!

最近ではニュースで中国のことを聞かない日はありませんよね。

いままではずっと、アメリカを中心に世界を動いていると思っていたのに、いつのまにか中国が力をつけていてなんか怖い……。

そう思っている人はいるんじゃないかなと思います。けれど中国もはじめから強いわけではありませんでした。

今日は、今の中国の経済も、態度も(笑)大きくする土台を作った江沢民(こう たくみん)という人と、経済発展の鍵となっているウイグルについて見ていきたいと思います!

江沢民ってどんな人?

江沢民は今から約30年前に国家主席という中国の政治のトップにいた人です。

オールバックに髪をセットしていて、黒縁の大きめの眼鏡をかけている、見た目は優しそうなおじさんのイメージですが、江沢民がしてきたことは今の中国にとても影響を与えたすごい人なんです!

第二次世界大戦後、中国政治家のトップとしてはじめて日本に来たのも江沢民なんですよ。

江沢民の生い立ち

江沢民は1926年に中国の内陸部にある江蘇省揚州の歴史ある旧家に生まれました。

日本では大正が終わって昭和がはじまった時です。

13歳の時に、今の中国の政治の中心である中国共産党という政治のグループの一員だった叔父さんの養子になります。

1940年代半ばで上海の大学を卒業して、その後にモスクワに留学もしています。

とても勉強熱心な人だったのかもしれませんね。

叔父さんの影響でしょうか?学生の時に、中国共産党の一員となります。

技術者の勉強していましたが、留学から帰ってくるとその後は、政治家としての道を歩みはじめます。

やがて江沢民は上海の市長になります。大都市の市長になるなんてすごい出世なんです!

けれど、あくまでも地方の偉い人だった彼は国全体を動かす政治家たちにはあまり知られていない存在でした。

そんな江沢民に目をつけ、国の政治に大抜擢したのは、時の中国のトップ鄧小平(とう しょうへい)

鄧小平の引退後、江沢民は党・国・軍の最高の地位に就くのです!

中国の国際的な地位を高くした!

江沢民が中国のトップになった時、国はとても困窮していました。

天安門事件という、学生たちが中国の民主化を訴えたのを軍が武力で押さえつけた事件があったのですが、これが国際的に大ブーイングの嵐!!

経済的にも締め付けられて、大変な状態でした。

そんななか江沢民は言います。

「今の中国に重要なことは、経済を活性化して、国の力を上げなければいけない。経済力がなければ、国際的な地位の安定はない!」

国際的に評判の落ちた中国を強い国にするために、江沢民はいろいろな政策をしていきます。

まずは、仲の悪かった韓国や台湾と経済的に仲良くしよう!と歩みよります。

また、アメリカなど先進国の経済界の偉い人を中国に招待して、会社や工場を作りませんか?これからどんどん経済が成長できる可能性があるいいところですよ~とアピールしていきます。

中国はとにかく土地が広く、人口も世界一。

物作りのための工場を建てやすいし、働いてくれる人もわんさか。労働者に払う給料も安くすむのです。

いろいろな国の会社が、中国に工場を建てて、人を雇います。もちろん日本も!

その結果、経済は驚くほど速く成長します。

江沢民は中国を経済市場として、とても魅力のあるものにし、世界への存在感をアップするのに成功したのです!

今の中国ってどんな国?

今はイケイケの中国ですが、建国してしばらくはとても貧しい国だったんです。

なぜでしょうか?

中国は社会主義を基本にした国として生まれたからなんです。

社会主義とは、簡単にいうと「儲けたお金は全部国が管理するよ。土地もお金も道具も全部国が管理する。だからみんなに平等にものをあげるね」というもの。

みんなが平等なんていいじゃん!と思ってしまいますが、悪いところもあるんです。

それは一生懸命働いてる人も怠けている人にも、もらえるお金は同じ。頑張っても、新しいことを考えても報われない。やる気がなくなってしまいますよね……。

成長がなくなってしまうので、強い国にすることも難しいのです。

そこで、江沢民の前のトップであった鄧小平が、経済活動は「自由にお金を稼いでいいよ!土地もお金も道具も個人のものだよ!」という考えである資本主義という考えに変えて、江沢民はその考えを引き継いだのです。

けれども、いまでも中国は「社会主義の国だ」と言われています。

実は、政治がまだまだ企業を裏からコントロールしていたり、企業のやり方に国が口をだしていたりするからです。

日本ではありえないことで、驚いちゃいますよね!

中国の政治のしくみとは?

中国は建国してから、中国共産党という政治家のグループが事実上、一党独裁として政治をしきっています。

日本だと、いろいろな党が話し合って物事を決めるのですが中国は違います。

中国共産党こそが「正しい思想」をもっているから、みんなの代わりに政治をする、他の意見は聞かない!という考えなのです!

なので中国共産党が、こいつは悪者だと決めれば、本当は悪いことをしてないのに逮捕されたり、罪人になってしまうのです。

とても怖いことだと思いませんか?

江沢民はそんな考えの党のトップであり、国や、いざという時に武力を使う軍のトップでもありました。

国の経済力アップに成功した江沢民ですが、都合の悪いものは自分たちの都合で変えたり消してしまう。

そんな恐ろしい事をした人でもあるのです。

中国は多民族国家だった!

中国は広いので、たくさんの民族が住んでいる国だと言うことはご存知でしたか?見た目があまり変わらないのでピンと来ませんよね。

人口の94%以上は漢民族という人たち。残り6%のなかに中国政府によると55の少数民族の人たちがいます。

人口の大部分を占めている漢民族の多くは中国の東側に住んでいて、少数民族の多くは内陸部の西側に住んでいます。

そして多民族国家が理由で起こる問題があります。

それは文化などの違いからお互いを理解ができなかったり、意見があわなかったりして対立してしまうことです。

中国の政治をしきっている中国共産党は、人口の大多数である漢民族中心です。

中国では、圧倒的に漢民族が権力をもっていて、漢民族が優先されているのです。

少数民族の人たちにとって、自分たちが大事にされないのはとっても悔しいことだと思います……。

大事にされないのなら、自分たち民族の国を持ちたい。自分たちのことは自分たちで決めたい。そう思うのは自然なことかもしれません。

けれど、中国共産党は絶対にそんなことを許さないんです!

江沢民ももちろんそうでした。

それはなぜしょうか?

次からは中国に住んでいる少数民族のウイグル人という人たちについて解説したいと思います!

ウイグルってどんなところ?

現在中国国内でウイグル人と言われる民族の多くは新疆ウイグル自治区というところに住んでいます。

中国の北西部にあって、モンゴル・ロシア、インドなど8つの国と接している地域です。シルクロードで有名なところですね!

ウイグルの文化と住んでいる人たち

ウイグル人はもともとトルコ系の民族です。

顔は彫りが深くて目鼻立ちはくっきりしている人が多いです。美人がとっても多い民族なんですよ!羨ましいですよね!

宗教はイスラム教を信じています。

街並みもイスラム風で、イスラム教の礼拝所であるモスクも建っています。

買い物市場には、地元産のものだけではなく、中国のものや中央アジアのもの、日本製品も売られていたりして、とっても賑やかなところです。

ウイグルと中国との関係の歴史

シルクロードで有名な中央アジアに位置している、ウイグルの地域は古代の昔からいろいろな国との交流が盛んでした。

長い歴史のなかで中国の領域になったり、ならなかったりを繰り返してきたのです。

今の新疆ウイグル自治区と呼ばれる地域は18世紀の半ば、ラストエンペラーで有名な清の時代に中国の支配下におかれました。

新疆は“新しい土地”という意味で、“新しく中国になった場所”ということだったのです。

対立する中国とウイグルの関係

中国は辺境地域(少数民族が多く住んでいるところ)にたいして強気な国家統合の方針を持ち続けています。

漢民族は、中華思想という「俺たち漢民族が世界の中心だ!俺より劣っている周りの国(民族)は俺のいうことをきけ!」という考えをもっています。

もともとウイグルの人たちは自分たち民族の国を持ちたい!という意識が高いのですが、そのたびに中国は武力でつぶしてきた歴史があります。

ひどいやり方で暴力的に押さえつけてきたのです。

中国共産党は、自分たちの考えが正しいのだから、自分たちのいうことを聞け!というスタンスですが、ウイグル人はイスラム教徒。

相容れない中国とウイグル

中国共産党がいう正しいことよりもイスラム教の教えを大事にします。

中国共産党はいうことをきかないウイグル人が気に食わないですし、ウイグル人も考えを押し付けてくる中国政府が気に食わない。

仲が悪くなり、たびたび暴動が起きてしまいます。

そんな危険が潜んでいる地域なのですが、中国、特に経済力向上に力をいれていた江沢民は絶対に手放したくない理由がありました。

理由は新疆ウイグル自治区には経済発展にはかかせない、石油や天然ガス、地球上でも埋蔵量が少ないレアアースが取れるから!

天然資源を武器に、西洋諸国と関係をよくするためにも必要だったんです。

なにがなんでも新疆ウイグル自治区を手放す訳にはいかない中国ですが、暴動がたびたび起こるようでも困ってしまいます。

そこで江沢民はウイグル人を、民族的にじわじわと時間をかけて計画的に潰していき中国に従わせる計画を実行します。

時間をかけたウイグル乗っ取り計画

1つは、漢民族をウイグル自治区に大量移住させて、ウイグル人の若者を漢民族と結婚させることです。

それが何?と思いますが、その夫婦の間に生まれた子供は「私はウイグル人だ!」という意識が親より薄くなります。その子供が漢民族と結婚すれば、どんどんと漢民族化していくというものなのです!

2つめは、ウイグル人の若者を漢民族が多く住んでいる地域に勉強に行かせて、漢民族の文化に慣れさせて、ウイグルではなく中国への愛国心を植え付けること。

反感を持つ前に教育するぞ、ということです。

怖ろしいですよね……。いわゆる洗脳というやつです。

新疆ウイグル“自治区”と呼ばれていますが、ウイグル人だけで統治しているわけではありません。

ウイグル人にも政治参加は認められているのですが、自治区の幹部は政府が決めた漢民族。いくら意見しても、最終決定は漢民族なので、漢民族優位の統治が行われます。

「ウイグル人をもっと大事にしてくれ!」という民族運動には強力な取り締まりがされました。

その強気の取り締まりの考えは、歴代の中国のトップがもっていたのですが、もちろん江沢民もそうでした。

こんな苦しめられる状況に、中国から他の国に逃げ出す人もいるんです……。

江沢民ってどんな人?政策やウイグル侵略計画の真相とは? まとめ

江沢民は、中国を経済大国にする基を作った人ですが、その裏には虐げれていたウイグル人たちがいました。

ウイグル人の民族意識を低くさせて徐々に漢民族化させる、精神的な侵略を推し進めた人でもあるのです。

江沢民はすでに政治家として引退していますが、今もなお中国政府のウイグル人への圧力は続き激しさを増しています。

中国の経済的発展には、日本も大きく関わっているので、私たちも無関係ではないのです!

遠い国の出来事と思うようなことも、私たち日本人が関わっていることはたくさんあります。

自分たちも関係していることかもしれないと思いながら、歴史を学ぶことはとっても大切なことかもしれませんね。

 
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参考文献
中央アジアを知るための60章【第2版】(明石書店) 編著:宇山智彦 
そうだったのか!中国 (集英社) 著者:池上彰
中華人民共和国史 (岩波書店) 著者:天児慧
世界歴史体系 中国史5―清末~現在― (山川出版) 編者:松丸道雄・池田温・斯波義信・神田信夫・濱下武志
恐るべき江沢民の【1996】7号文件――ウイグル「ジェノサイド」の原型 著:遠藤誉
https://news.yahoo.co.jp/byline/endohomare/20210502-00235947/