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ジルドレはジャンヌに恋をしていた?祖父が導く悪魔への扉!ジルドレが殺人鬼になるまでをご紹介

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神の声を聞き、男装して軍隊の指揮を執った乙女、ジャンヌ・ダルク

15世紀の百年戦争でフランスを救い、聖人にも叙せられている人物です。

彼女の名前は、学校でも習ったことがあると思います。 それでは、ジルドレという人物をご存知でしょうか?彼はジャンヌ・ダルクの助けとなり、百年戦争で大きな功績を残しました。

 しかし、ジルドレは「英雄」ではなく、「殺人鬼」として有名です。 殺した数も半端なものでは無く、歴史史上最悪の犯罪者なのです!! 英雄から殺人鬼へ。

 一体、彼に何が起こったのでしょうか? 今日は百年戦争で活躍しながらも歴史に殺人鬼として名を残すことになってしまったジルドレについて見ていきたいと思います!

目次

ジャンヌ・ダルクとジルドレの接点とは?

ジャンヌ・ダルクといえば、武装の乙女

清純で格好良いイメージがあります。 筆者も子供の頃にジャンヌ・ダルクを知り、その活躍と心の強さに強く惹かれた記憶があります。

 貧しい出身ながら、神を信じ、神に殉じたジャンヌ・ダルク。

 大貴族でありながら、大量殺人に手を染めたジルドレ。 一見真逆である彼らの接点は、中世の百年戦争にありました。

聖女・ジャンヌダルクと英雄・ジルドレ

ジャンヌとジルが生きていたのは、15世紀のフランス。

当時のフランスは、百年戦争で国全体が疲弊していました。 百年戦争とは、簡単に言えばフランス王室とイギリス王室の、「フランス王位継承権戦争」です。

他国の王位継承に口を出す、というのは、現在の感覚で言えば不思議です。

しかし、当時の王侯貴族は政略結婚が当たり前。当時のイギリス王エドワード3世も、フランス王室の血を引き継いでいました。 そのため、自身に王位継承権があると主張したのです。

負け寸前にジャンヌダルク登場・戦局が一変!

それが、今や「百年戦争」と呼ばれる戦争のきっかけです。

名前の通り、およそ100年もの間続き、フランス国内の分裂や国力の低下を招きました。 もはや負け寸前のフランスに現れたのが、「オルレアンの乙女」ことジャンヌ・ダルクです。

彼女はフランス軍を指揮し、イギリス軍に支配されそうになっているオルレアンという土地を救いました。 これを「オルレアン包囲戦」と呼び、ジャンヌを語る上では欠かせないエピソードです。

また、敗色濃厚であったフランスの流れを変えた戦いでもありました。

ジルドレもまた、フランス側の軍人としてオルレアン包囲戦に関わっていました。 そこで出会った二人は協力関係を築き、正に戦友といった間柄になったのです。

ジャンヌダルクを支える影の騎士・ジルドレ

シャルル7世の戴冠式 オルレアン包囲戦後、ジルドレとジャンヌは共に「パテーの戦い」で奮迅し、最終的なフランス側の勝利を勝ち取りました。

この勝利によって、フランス側の王位継承者であったシャルル7世の即位が決まったのです。

この戦いでの活躍によって、ジルは「救国の英雄」として、フランス元帥の地位を授かりました。

獅子奮迅の活躍を見せるジル。このときの彼は、聖女を助ける気高い騎士です。 そんなジルがやがて「殺人鬼」になるとは、なかなか想像できるものではありませんよね。

ジルドレが抱く想いはジャンヌへの恋心?

ジルは、ジャンヌへどんな感情を抱いていたのでしょうか。

これに関しては、ハッキリした記録は残っていません。ですので、これから書いていくものは、あくまで推測でしかありません。 物語などでよく使われる設定としては、ジルがジャンヌを聖女として崇めていたというものです。

これには、ある程度の真実味があると言えるでしょう。 負けが続いていたフランスを勝利へと導いたものは、間違いなくジャンヌです。 ジャンヌの指揮能力は確かなものでした。

しかしそれ以上に、彼女が「そこに存在する」と言う事実そのものが、軍隊の士気を高めていたと考えられます。 まだ若い乙女が、先陣を切って戦う。見ている側は勇気付けられるものがありますよね。

そうして訪れた、勝利という結果。奇跡を目の当たりにした気分だったことでしょう。 ジャンヌは、フランス側にとって正に勝利の女神です。 そんな彼女と行動を共にしていれば、ジルがジャンヌに対して畏敬の念を抱いても無理はありません。

では、ジルはジャンヌに対して抱いていたのは、畏敬の念だけなのでしょうか? いえ、、それだけではなかったようですよ。

ジルドレとは真逆!純潔で神に近い存在・ジャンヌへの想い

ジルは、戦場では勇敢な騎士の面を持ちます。

しかしその生い立ちを探ってみると、いわゆる「高潔で純粋な」人物ではありません。むしろ、根本的に堕落していたとも考えられます。 人とは、自分と真逆の人物に惹かれるといいます。

心惹かれる根本には、自分には無いものを持つ人物に対しての羨望があります。 清潔で、汚れを知らない乙女・ジャンヌ。敬虔なクリスチャンで、その信仰はぶれることがありません。

対してジルは、クリスチャンでありながら、その信仰心を保つことができていませんでした。どちらかと言えば俗世にまみれた状態で、ジャンヌの放つ光に当たったのです。

その高潔さに憧れながらも、そこに辿り着くことができない。ジルはジャンヌに憧れ、尊敬し、同時に羨ましく思っていたのではないでしょうか。 それはもしかすると恋心に近いものだったかもしれません。

ジャンヌの死後、ジルドレは殺人鬼に変貌

ジルは生来学問を好み、常に本を携えているなど学者肌でした。

また、芸術をこよなく愛してもいたようです。 軍人としても優れたもので、勇猛果敢さも持ち合わせていました。 しかしジャンヌの火刑後、一般的に良いとされるこれらの面は全て悪い方向へと向かいます。

軍人的な気高さはなりをひそめ、芸術やオカルトチックな学問や魔術にのめりこんでいったのです。

そういったことが積み重なった結果、ジルは少年の大虐殺に手を染めてしまいます。 悲しくも、ジルは英雄から殺人鬼へ転落。 その背景には、一体どんなことがあったのでしょうか。

ジルドレの生い立ち

ジルは、フランス名門貴族の一員として生まれました。

相当広い領地を持ち、豊かな生活を送っていたと考えられます。 しかし、精神面ではどうでしょうか。 幼い頃に両親を亡くし、母方の祖父に引き取られました。この祖父がかなりの曲者だったようで、良い話を聞くことがありません。

ジルドレは祖父に溺愛されたものの、良い教育を受けることができなかったようです。反面、祖父から当時の貴族的・退廃的な道徳や手法を教えられていました。 

ジルの犯罪の芽は、祖父によって植え付けられていたのかもしれません。

 祖父の死によって、ジルは莫大な財産を引き継ぐことになります。 ジャンヌが処刑された翌年の1432年、ジルが28歳のときでした。 フランス元帥の俸給を足すと、その遺産の年額は5万から6万リーブルにものぼります。

ちなみに、当時の大貴族の年給は6千リーブル程度です。 現代の金額で表すことは難しいものの、その対比を考えれば、どれほど果てしない金額か理解できるでしょう。

私事になりますが、筆者は当時のジルと年齢が変わりません。まだ若く健康なときに、それほどの金額を手に入れたらと考えると、きっと歯止めが利かなくなってしまうと思います。

地獄への扉・ジルドレの散財が始まる!

さて、若くして大金を手にしたジル。

当然、莫大な財産を湯水のように浪費し始めました。立派な衣装を着させた軍隊を作り、それぞれに従者を付けました。 美しい教会を作り、その中で働く聖職者に、豪華すぎるほどの服装をまとわせました。

また、可憐な少年を集めきらびやかな聖歌隊も編成したのです。 それらの豪華絢爛さは、世の国王すらしのぐほどだったと言われています。ジルの芸術愛好が、悪い方向に進んでしまったのですね!

錬金術にどハマりのジルドレ

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/ 錬金術

そして、ジルは錬金術の研究にも励みました。

錬金術とは卑金属を高価な金に変えようとする化学技術のことです。 当時は曖昧なインチキ錬金術も多々あり、ジルドレが本当に高価な金に錬金できていたのかは謎です。

ジルはインチキであろうがそうでなかろうが、数多の錬金術師を城に集めました。そしてお金に糸目を着けず、彼らを援助して錬金術の研究を楽しんだのです。

そんなことから、ジルの財産は数年で底をついてしまいました。フランス随一の大富豪から、地獄の借金生活へ。 ジルはあっという間に、転がり落ちてしまったのです。

ジルドレの悪魔崇拝と少年大虐殺

中世の貴族たちが繰り返し行っていた、悪魔崇拝。

しかし、それは教会によって固く禁止されている行為でした。 悪魔崇拝はライバルの失脚や好きな人の気持ちを自分に向けたいなどの私利私欲を叶えるもの。

ジルも御多分に漏れず、熱心に悪魔崇拝を行っていたとされています。 悪魔崇拝とは、ただ悪魔を神のように慕い、信じるものではありません。

今までの神への信仰を捨て(つまり、天国へ行く権利を捨て)、悪魔に魂を売り飛ばし、望みを叶えて貰うことなのです。

キリスト教徒から見れば、明らかな、より重大な異端の一つでした。 悪魔崇拝を行う上では、生贄が必要です。生贄の代表格と言えばヤギが挙げられますが(スケープゴート)、ジルは少年を生贄として悪魔に捧げました。

勿論、最初はヤギなどの動物だったのかもしれません。それが次第にエスカレートし、人間の少年が対象となっていったのです。 ジルによる、大量殺人の始まりです。

錬金術の失敗が悪魔崇拝の引き金に・・・

少年を生贄に捧げ始めた当初は、あくまでも「錬金術の成功」を祈ったものでした。

錬金術がなかなか思うように進まず、当時ジルが抱えていた錬金術師が、彼を悪魔崇拝に引きずり込んだと言われています。 やがてジルは、少年に生贄以外のものを求めるようになりました。

それは、自身の肉体的な慰めであり、快楽を得るための道具として扱うようになっていったのです。 ジルは見た目の美しい少年を集め、欲望の赴くまま殺戮を楽しむようになりました。

その数は百人を超えるとも言われています。 しかし!どんなに権力を持っていたとしても、大きすぎる犯罪は裁かれるものです。

ジルドレの最後

ジルの最期は悲惨なもので、裁判の結果絞首刑に処され、その死体は火にくべられました。

火あぶりの刑・・・ 当時の貴族を処刑する場合は斬首刑が基本でした。

しかしジルは絞首刑を受けたことにより、完全に名誉を失墜したのです。 国を救いながら、異端として処刑されたジャンヌ。同じく国を救いながら、大量殺人を犯したジル。 その最期が妙に似通っていることに、皮肉を感じずにはいられませんよね・・。

ジルドレはジャンヌに恋をしていた?祖父が導く悪魔への扉!まとめ

聖女ジャンヌ・ダルクを助けながら、悪魔の側に堕ちてしまったジルドレ。

彼は、気高い騎士と堕落した貴族という二面性がありました。 ジルが起こした犯罪は、今も昔も許されることではありません。しかし、その残虐性からか、ほの暗い興味が湧いてしまうのです。

明るい話題も良いものですが、歴史の暗部を覗き見るのもまた、楽しいものです。

もし、歴史上の英雄について勉強をしたいと考えるのであれば、ジャンヌ・ダルクと共にジルドレも選択肢に入れてみて下さい。 彼の光と闇は、人を不安にさせつつも虜にしてしまう、そんな魅力がありますよ。

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