不思議伝説

ゾクッとする! 世界に伝わる不気味な怪異~妖怪・怪物・悪霊~

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美しい歌声で、船乗りを引き寄せるセイレーン。元々は死者であり、怪力を持つキョンシー。八つの首を持つ大蛇、ヤマタノオロチ。

世界各国には、様々な怪異(怪物や怨霊、妖怪を総称したものと思って下さい。)が語り継がれています。探してみれば、おとぎ話から現代のゲームに至るまで、本当に多種多様な「恐ろしいもの」を見つけることもできるでしょう。怪異は、昔から人間の興味を惹くものだったのです。

怪異の中には、美しく危険なものから、特に害は及ぼさないもの(いたずらはする)など多くの種類があります。

今回はそういった存在の中から、とにかく「不気味なもの」を集めてみました。

一度見聞きしたら頭から離れない。そんな世界を、一緒に見ていきましょう。

恨みに直結~日本の妖怪~

日本の怪物や怪異と言えば……? そう、妖怪ですよね。

一反木綿や砂かけ婆などは、国民的アニメや漫画でご存知の人も多いでしょう。また、「~の怨念の集まり」といった幽霊チックなものも、妖怪の一種です(菅原道真といった、特定の人物の怨霊は除きます)。

しかし、「めちゃくちゃ怖い妖怪」って、思い浮かびませんよね。妖怪はどちらかと言えば、ユーモラスな一面が目についてしまうからです。

そこで、ここではそんなイメージを覆す妖怪をご紹介していきます。彼らに共通するものは恨みでした。

たたりもっけ

漫画家・高橋留美子さんのファンならばご存知かもしれませんね。「犬夜叉」の初期に登場し、妖怪の恐ろしい二面性をよく現わしている存在です。

たたりもっけは東北、特に青森で語り継がれる妖怪です。主に、子供や赤ちゃんの怨念が妖怪化したものと考えられています。

今のように農業技術が発達していない昔、干ばつや冷夏などで、飢饉は何度も繰り返されました。そんなときに、人々が食料を確保するために行ったのが、いわゆる「口減らし」です。食べる人数を減らし、食料の消費を抑えます。その犠牲となったのが、赤ちゃんを含む子供達でした。

たたりもっけは、そんな子供たちの怨念から生まれた妖怪とされています。

基本的にはフクロウの形をとり、夜な夜な「ホウホウ」と鳴きます。ときには、自身に危害を及ぼした(殺した)人物を恨み、祟ることもあります。

これらを防ぐためには、亡くなった子供をきちんと供養することが大切でした。

当たり前と言えば当たり前なのですが、飢饉で自分達の命も危うい状態。なかなか難しかった事実が伝わってきますよね。

「恨み」が怖いのは勿論ですが、本来愛し・守るべき子供達が悪霊になってしまうという恐怖。たたりもっけは、日本妖怪史に残る不気味な存在と言えるでしょう。

狂骨

狂骨の細かな部分は、あまり分かっていません。とりあえず、井戸の中にいて、とりあえず、ひたすら恨み続けている存在であるということだけが、現在に伝わっています。

この意味不明さが、とてつもなく不気味ですよね。

何を恨んでいるのか・なぜ恨んでいるのか。どのような経緯があって、「狂骨」という妖怪になってしまったのかが全く分からないのです。

分かっているのは、「井戸に捨てられた人間が恨みを持ち、妖怪化したもの」ということだけです。

狂骨のキーワードは「恨み」そのもの。

初めて登場したのは鳥山石燕(江戸時代の画家)の「今昔百鬼拾遺」です。現代でも手に入る画集ですので、気になる方は本屋さんで探してみて下さいね。

出産をきっかけとして~東洋の怪異~

世界各国どこの国でも、女性を元とする怪異の言い伝えは多いもの。女性の感情(恨みや嫉妬・執着心など)は強く、異質なものに結び付きやすいのでしょう。

日本の安珍清姫伝説などが代表ですね。

さらにもう一つ、女性の怪異を語る上では切っても切り離せないものがあります。それが、妊娠・出産という行為。神聖でありながら、女性にとっては命がけの行為です。

この項では、妊娠・出産に関わる怪異をご紹介していきます。

姑獲鳥(こかくちょう)

ミステリー小説をよく読む人であれば、ご存知かもしれません。姑獲鳥は、京極夏彦が書いた小説のテーマとして用いられています。

日本に伝わる妖怪としては「うぶめ」と読み、元々の中国妖怪としては「こかくちょう」とよみます。関連性はあるものの、それぞれ違う特徴を持ちます。ここで紹介するのは、中国妖怪としての姑獲鳥(こかくちょう)です。

姑獲鳥は怪鳥の一種で、子供の泣き声とそっくりな声で鳴きます。人間の子供をさらい、自分の子にしてしまいます(ヨーロッパの「取り換え子」とそっくりですね)。ときには、洗濯済みの子供服を毒の血で汚し、病気にしてしまうこともあります。

夜中に子供の泣き声が響く。想像すると、一瞬どきりとしてしまいますよね。

姑獲鳥は、妊娠・出産によって命を落とした女性が化けて出たもの、とされています。そう考えると、子供に対する執着心も理解できますよね……

ちなみに、姑獲鳥は毛皮を脱ぐことで、人間の女性に化けること可能です。姑獲鳥の別名「鬼車」には、天女を連想させるエピソード(毛皮を隠され、人間の男性と結婚する)がありますので、天女の一種と見ることもできそうです。

そう考えていくと、姑獲鳥って本当は美人なのかもしれません。

ピー・プラーイ(タイ)

ピー・プラーイとは、出産によって命を落とした女性の幽霊で、人に害を与える悪霊です。タイの伝説で、古くから信じ続けられてきました。

日本の女性妖怪や怨霊は、どちらかと言えば控えめ(?)ですよね。恨みは特定の人物などに向けられ、一人を憑り殺してしまうと去っていく傾向にあります。「東海道四谷怪談」のお岩さんなどがわかりやすいでしょうか。

しかし、ピー・プラーイとなってしまった女性は違います。彼女達は途方もない狂暴性を持ち、近付く人々を皆、呪い殺してしまう場合だってあるのです。

また、ピー・プラーイには大きな特徴があります。それは、体の一部が伸びること。多くの場合は腕を伸ばすようで、これが人間とピー・プラーイを見分ける鍵にもなっているようです。

ピー・プラーイには、有名な人物が一人います。それが「ナン・ナーク(ナーク夫人)」「メ―・ナーク」と呼ばれる女性です。

タイでは実在の人物と考えられており、お墓が現存しています。

彼女にまつわる逸話は「ナン・ナーク」という題名で、タイ本国で映画化されています。なかなか手に入りにくい作品ではありますが、興味があれば探してみて下さいね。

とにかく不気味!~西洋の怪物~

イケメンのヴァンパイアや、美しい歌声を持つセイレーン。

西洋は魅力的な怪物たちの宝庫です。そんな彼らの存在感に、興味を惹きつけられる人も多いのではないでしょうか。

しかし意外に、美しさとは無縁の「ただただ不気味」な存在がいることも確かです。不気味さを通り越して、気持ち悪く感じることさえあるかもしれません。

ここでは、西洋の怪物たちの中でも「不気味なもの」を選りすぐってみました。

ハルピュイア(ギリシャ神話)

ハルピュイアはギリシャ神話に登場する、女性の上半身(顔と胸)に鳥の羽・下半身を持つ怪物です。英語名ではハーピーとなり、こちらの名前でピンとくる人も多いでしょう。

ハーピーと言えば、漫画やゲームなどでは魅力的な女性として描かれることが定番ですよね。しかし、ハルピュイアとは本来、そう良いものでは無いのです。

まず、ハルピュイアの顔は醜い女性のものです。年を取った女性のこともあれば、処女の顔をしていることもあるようです(処女と言えば「乙女=魅力的」を指すことが多いのですが、例外の様です)。彼女達は常に餓えているため、青白い顔色をしています。

ハルピュイアは餓えのため、食べ物に対して非常に貪欲です。食べ物があると、誰の物であっても食い散らかしてしまいます。さらには、自分達が食べ終えたものの上に、糞を落として去って行ってしまうのです。

なんとも迷惑千万な、汚い話ですよね。

自分達以外には食べさせたくない。ハルピュイアは、そんな食に対する気味の悪い執着心を持つ怪物です。

ナックラヴィ―(スコットランド&ケルト民話)

性質が不気味な怪物がハルピュイアならば(見た目も相当ですが……)、見た目・性質共に不気味さトップクラスの怪物が、このナックラヴィ―です。

ナックラヴィ―は、スコットランドやケルト神話で語り継がれる妖精です。妖精と言えば可愛らしいものを考えるかもしれませんが、ナックラヴィ―は全く違います。むしろ、「災厄」そのものと言って良いかもしれません。

ナックラヴィ―は海に棲む化け物で、上半身はヒト型、下半身は馬という姿をしています。これだけだとケンタウロスにそっくりですが、彼らにはケンタウロスのような美しさはありません。

顔の真ん中には、赤くらんらんと光る一つ目があります。口は大きく割け、首は無く(猪首ということですね)、常に長い腕をぶんぶんと振り回しています。その上、ナックラヴィ―には皮膚がありません。

むき出しの筋肉と、血管の中を流れる血液が、目で見て取れるのです。

また、ナックラヴィ―は毒の息を吐きます。その息で人や植物を害し、不作や病気をもたらすとされています。それは正に、「災厄」と言うにふさわしいもの。

もし、道でナックラヴィ―と出会ったならば、川や湖を探しましょう。ナックラヴィ―は淡水が苦手とされているからです。

ゾクッとする! 世界に伝わる不気味な怪異~妖怪・怪物・悪霊~・まとめ

ここまで、世界の不気味なモノたちをご紹介してきました。いかがでしたでしょうか。よく知っているもの、イメージの違うもの、初めて聞いたものなど、色々あったと思います。

伝説になっている怪異は、現代でも欠かすことのできない存在です。特に、ゲームや漫画といった創作物でよく使われていますよね。

そういったものに登場する怪異たちは、怖くて面白くて、目が離せません。しかし、原点を読むことで、全く違う面が見えるようになります。古代の人々が何を怖がり、その恐怖の姿をどのように想像していたのか。そういったものを感じ取ることができるからです。

もし興味を持っていただけたならば、それぞれが登場する民話や伝説に目を通してみて下さい。古くて濃厚なイメージを味わうことができますよ。

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※本ページの情報は2020年6月時点のものです。 最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。

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