新型コロナウイルス感染症対策の一環で日銀が年6兆円としている上場投資信託(ETF)の購入目標額を12兆円に倍増しました!
はい、もう意味不明ですよね・・・・
こういうニュース見ても誰も読みませんよね。
だって結局何が何だかよくわからないというのが本音だと思います。
ということで、今回はそもそも日銀の「金融緩和」「金融政策」って一体どういうことなのか?分かりやすく説明していこうと思います。
是非、最後まで読んでみてください!
金融政策?財政政策?何が何だかよく分からない・・・
こういう質問は多いですね。
ニュース見ていてもこっちが分かってる感じで話してくるけど、わからないっつーの!っって思ってる人も多いと思います。
今回はそういう声にお応えして、いろいろはしょってこれぐらい分かれば十分というところまで、皆さんと勉強していきたいと思います!
主人公は君です!いいですか?主人公になる準備できましたか?
はい、それでは始めます!
想像してください!所持金ゼロ、友人ゼロ、家族音信不通の状況を・・・。
君は今こうした状況におかれています。辛いですね~。
しかし、今日からもどうにかして生きていかなければいけません。
それでは、君はどうしますか?
はい!絶対出てくる答え!働いて先ずはお金を稼ぐ!
駄目ですよ、いきなり借金は!笑
そう、働く場所があれば君は働いて、お金を稼いで健全な生活をします。
その場を提供するのが政府(=国)です。
つまり、国は「財政政策」によって、みんなが働ける場を提供するということになります!
ですから、ニュースで「財政政策」って出てきたら、政府が何か事業を始めようとしていて、私たちの働き口が増えるんだなって思ってください!
例えば、学校の建て替え、耐震化工事、高速道路の整備、こういうのがそれです!
ただ、財政政策は事業(公共事業)の他に、税金の増減を決めるっていうのもあって、消費税を何%にしますっていうのも財政政策の一つです。
まとめると、お金ないのは辛いと思うから「働いて稼ぐか」か「とりあえず税金はいらないよ」っていうのがざっくり財政政策です!
これをすると、君は働いてお金を貰えるし、自分の欲しいものを買える余裕まで出てくる!結果的に社会全体もハッピーですよね!
はい、それではいよいよ「借金」しますっていう人の番です。
あくまで分かりやすく説明するためのものですので本気で借金はしないでくださいね。
でも、借金をするとしましょう!
君はどういう金融機関から借りたいですか?
闇金みたいに法外な利子を付けるところよりも、少ない利子で借りられた方がいいですよね!
そうなんです、これこそが「金融政策」!
つまり、お金を借りたい人がいるなら、利子は必要ないから借りてっていいよっていうわけです!
「ゼロ金利」とか「マイナス金利」とか聞いたことあると思うけど、これはまさにいくらでもお金借りていいよ~状態です!利子はないなら100万借りても100万返せばいいし、場合よっては100万借りて90万返せばいいみたいな!返す方が少なくなるっていうね・・・
分かりやすく説明するために君を主人公にしましたが、実際は日本銀行(中央銀行)と市中銀行(まあどこにでもある銀行)の間でこうしたことが行われます。
つまり、日本銀行から市中銀行にお金を貸す金利をゼロとかマイナスにすれば、普通の銀行もお金借りやすくなりますよね!
そうすると、お金を借りた銀行は、企業に融資したり、個人に貸付したりして、ほらやっぱり個人の持ってるお金が増えるよね!ってことになるわけです。
これが「金融政策」です。つまり、仕事は増やさないけど、世の中に出回ってるお金を増やすからあとは自分たちで頑張れよって!いう感じですかね。
財政政策と金融政策
それでは、教科書的な財政政策と金融政策とはどういうことか読んでみましょう!
財政政策
政府が政府支出(公共事業)や税収を増減させることで経済に影響を与える政策
金融政策
中央銀行(日本銀行)が貨幣供給量の増減を通して経済に影響を与える政策
もうわかりますよね!?
君にはお金がないとき、どっちも良いですよね!
財政政策によって、仕事があってお金を稼げる、さらに税金を減らしてくれる。
金融政策によって、お金が借りやすくなって、とりあえず生活ができるようになる。
これが分かれば、大体のニュースは理解できると思います!
でも、なんで財政政策とか金融政策が必要なの?
こういう疑問を持つようになったらだいぶ成長しています!
じゃ、なんで財政政策と金融政策が必要なのか教えますね・・・それは、今「不況だからです!」
日本は不況、不況といわれることが多いですが、いまいちよく分からないですよね。
景気がいいとか悪いとかを何で測るかは色々あるので難しいところでもあるますが、最も有名な2つを紹介しましょう!
一つはGDP成長率。
GDPは一国の一年間の経済規模を表しますが、日本のGDP成長率は平成の30年間で1.3%ほどです。
1年間で身長150cmの子供が152cmになるって感じですかね。
ちなみに中国のGDP成長率は7%なので、1年間で身長150cmの子供は160cmになってます。
これを比較しても日本が不況であるということが分かると思います。
もう一つはインフレ率。
インフレ率っていうのはモノの値段の上昇率を表すのですが、好況の経済であれば2%ぐらいはインフレ(物価上昇)を達成するんです!
だって、みんながお金を持ってるなら、少々値上げしても買いますよね。安くなる理由は、値段を下げても売れないからです。
でも日本のインフレ率は2019年は0.99でした。つまり、100円のものが101円にもなっていないのが現実です。
ちなみに中国のインフレ率は2019年は2.13でした。つまり、100円のものが102円になっています!
この2つの指標を改善するために、日本では財政政策と金融政策によって、不景気を改善しようとしています!
財政政策によって仕事を増やせばみんながお金を持つようになって、買い物が増えるし、経済は成長していきます!
金融政策によって持ってるお金を増やせば、沢山モノを買うからインフレになるだろう!
そう、これこそが財政政策と金融政策の目的です!
日銀の金融緩和とは?分かりやすく説明します!まとめ
では、今回のコロナウイルス感染症対策の一環で日銀が金融緩和をした目的何なのか?
それは、このままコロナウイルスが広がると不景気になる。
そうなる前に助けましょうってことなんです!
金融緩和をすればとりあえず、お金を借りることはできます!
だから社員に給料だって支払えるし、家賃も払えるようになります。
そうなれば、倒産することは避けれるでしょう。というのが、今回の金融緩和の目的です。
それと「上場投資信託(ETF)の購入目標額を12兆円に倍増」っていうのは、日銀が君たち会社の株を買ってあげるから、その資金で何とか持ちこたえろっていう、金融政策の一つですね。
つまり、結局はみんなにお金あげるよ「金融政策」ってことです。
これだけでも覚えてもらえれば、ニュースが少し分かりやすくなるはずです!
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