ヨーロッパ歴史

皇帝ハドリアヌスと美少年・アンティノウス〜古代ローマの純同性愛!昔も同性愛者はいた!

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今では珍しくない同性愛者たち、昔も同性愛者いたのでしょうか。

気になりませんか?。

今日はローマ時代に存在した同性愛者皇帝を紹介します。

ホモのローマ皇帝・ハドリアヌス!!

皇帝がホモなんて興味がとまらないわね

現代で皇族が同性愛なんてとんだスキャンダルですよね!そんなスキャンダルがローマ時代にあったのです!

火山灰で埋もれたポンペイの街。巨大な建築物であるコロッセオやカラカラ浴場。そして何よりも、一癖も二癖もある歴代皇帝たち。

古代ローマの世界は、歴史ファンにとってロマンに溢れていますよね。特に、暴君と呼ばれるカリギュラネロの逸話は興味深いものです。

そんな並み居る皇帝たちの中に、ハドリアヌスという人物がいます。

彼は五賢帝の一人でありながら、「名君」や「暴君」の縛りに囚われていません。人情味溢れ激しやすく、人間として魅力的な人物です。

また、ハドリアヌスを語る上では欠かせない人物がいます。その人物こそ、彼に愛された美少年・アンティノウス(アンティノーとも)です。

この記事では、ハドリアヌスとアンティノウスについて語っていきたいと思います。

ローマ皇帝・ハドリアヌスとは、どんな人物?

「五賢帝」という言葉をご存知でしょうか?

五賢帝とは、1世紀から2世紀頃ローマ帝国に君臨した、5人の皇帝の総称です。この時代にローマ帝国の領地は最大になり、平和と繁栄を享受しました。

ハドリアヌスは、五賢帝で3番目の皇帝になります。

彼は皇帝としての評価は高いものの、知名度のある人物ではありません。むしろ、他の皇帝の陰に隠れがちです。

ここでは、ハドリアヌスその人について見ていきましょう。

仕事熱心な旅する皇帝

酒と女(男である場合も……)に溺れた暗君・暴君の逸話は多いもの。賢君や名君に比べ、歴史的にも目立ちますよね。

大きな権力を有した「皇帝」「独裁者」という存在。怠惰でも(ある程度まで)許される土壌があるのかもしれません。

では、ハドリアヌスはどうなのでしょうか。

結論から述べると、ハドリアヌスはかなり精力的な、仕事熱心な皇帝でした。

彼は、戦争の引き際を見極め終結させ、内戦を終わらせ、国を安定させることに尽くしました。法律を整備し、国を守る城壁(ハドリアヌスの長城)を建造し、パンテオン(神殿)を再建しました。また、国中を視察して回る「旅人皇帝」でもあったのです。

ハドリアヌスは旅先の属州で、問題を解決して回りました。自分の目で見て、自分で判断する。それが彼の信条だったのかもしれません。

皇帝の仕事とは、探そうと思えばいくらでも見つかるものです。

ハドリアヌスは自ら多忙であろうとしました。ときには、忙しさのあまり苛立つ、人間味あふれる人物でもありました。

そんな彼には、一つの逸話が伝わっています。

「属州を視察するハドリアヌスに、1人の女性が何事かを願いました。多忙だったハドリアヌスはこれをはねつけます。しかし、女性は『皇帝を止めてしまえ!』と一喝しました。ハドリアヌスは考えを改め、女性の願いを聞き入れました」

女性は一体、何をハドリアヌスに望んだのでしょうか。興味が尽きません……

それはともかく、このエピソードだけでハドリアヌスの人となりがよく分かりますよね。

きさくな皇帝

ハドリアヌスは、ローマ帝国初代皇帝のアウグストゥスを尊敬していました。アウグストゥスはおごり高ぶらず、多くの人と交流したとされています。

ハドリアヌスもまた、アウグストゥスの路線を真似しました。

数多くの名前を覚え、身分の分け隔てなく友人関係を保ちました。勿論、友人が困れば手を差し伸べて助けます。また、友人以外の一般市民に対しても、一定の経緯を払っていました。

こういった部分は、先に挙げた逸話でも見て取れますよね。

大きな権力を持つ人物が、周囲に向かってそれを誇示する。権力者にとってはありがちかもしれませんが、向かう先は恐怖政治か独裁者です。そうした君主が向かう先とは……?

権力を占有していたとしても、それを誇示すれば誇示する程、世間の目には悪く映る。この事実を、アウグストゥスは知っていました。

そんなアウグストゥスに倣ったことで、ハドリアヌスは「きさくな皇帝」であることができたのです。

ギリシャびいきのヒゲ皇帝

歴代ローマ皇帝の彫刻を見てみましょう。ハドリアヌスより前の皇帝にはヒゲが無く、彼以降の皇帝は、立派なヒゲをはやしていることに気が付くと思います。

そう。ハドリアヌスは、ローマ皇帝の中で初めてヒゲを蓄えた人物なのです。

その訳は、ハドリアヌスの趣味にありました。彼は自他ともに認めるギリシャ好き。特に、古代ギリシャの文化を愛していました。例えば、詩や美術、狩猟などです。

古代ギリシャの文化が持つ優美さは、ハドリアヌスを魅了しました。彼の趣味は狩猟で、時には、自分自身でウィットに富んだ詩を作り上げました。そして、見た目の点で参考にしたのが「ヒゲ」だった訳です。

古代ギリシャの人々は、立派なヒゲを生やしていました。しかし、質実剛健を基本にするローマでは、ヒゲを剃るのが当たり前だったのです。

ハドリアヌスはギリシャへの愛情から、この「当たり前」をぶち破ったのですね。

ハドリアヌスが愛した美少年・アンティノウス

昔の日本は、同性愛に寛容でした。武田信玄や織田信長など、名だたる武将が男色を行っていたことは有名ですよね。

ローマ帝国でも同性愛(男女問わず)は行われていました。ハドリアヌスも例外ではなく、アンティノウスという少年を、熱烈に愛しました。

ここでは、そんな二人の恋物語を見ていきましょう。

皇帝の心を射止めた少年

ハドリアヌスが熱烈に恋をしたアンティノウス。彼は一体、どんな人物だったのでしょうか。

アンティノウスの半生は、謎に包まれています。11月27日にビテュニアという属州に生まれた、ということ以外資料が残っていないのです。

ハドリアヌスは、彼の容貌を模した石造を多く作りました(理由は後述します)。それからすると、憂いを帯びた表情をした、逞しい体つきの若者です(だいぶ理想像が入っているはずですが……)。現代人からしてもハンサムな顔立ちで、ハドリアヌスが惚れ込むのも納得です。

見た目の事しか分からない美少年。なんだか、とってもミステリアスですよね。

ハドリアヌスとアンティノウスが出会ったのは、おそらくハドリアヌスの属州視察の最中でしょう。一目惚れなのか、それとも何らかの関りがあったのかは不明ですが、最初に恋をしたのは、ハドリアヌスの方でした。

そのとき、アンティノウスは10代半ばの子供でした。対してハドリアヌスは50歳手前位だったと考えられます。

(現代と倫理観や価値観が違うとは言え)二人は年の差を乗り越えて、親しい交際を続けます。少年期を過ぎて青年期、アンティノウスが成長しても、ハドリアヌスは彼を手放しませんでした。

ハドリアヌスは皇帝として、恋の相手に困ることは無かったはずです。それでも、ハドリアヌスがアンティノウスに向ける愛情は、アンティノウスが亡くなってからも続いたのです。

古代ローマでの同性愛

「同性愛」は、時代や宗教によってさまざまな捉え方をされてきました。ときには公然と、ときには秘密裡に行われてきたのです。

では、古代ローマではどうだったのでしょうか。

結論から言えば、古代ローマでは同性愛に対して比較的寛容でした。同性愛を行ったからといって、スキャンダルにはなりません。かといって、表立って言うことでもありませんでした。

古代ローマの文化は、古代ギリシャの文化と密接に関わっています。古代ローマはギリシャの文化に憧れ、様々なものを吸収し続けたのです。

この同性愛の受容もまた、ギリシャ文化から引き継いだものでした。そして、彼ら(古代ローマとギリシャ)の同性愛には、大きな特徴が存在しました。

それは、いわゆる「少年愛」が最善だということです。

大人の男性が少年を性的な対象とし、愛する。これが、同性愛の正しい形だと考えられていたのです。

ギリシャ神話をご存知の人であれば、太陽の神・アポロンと美少年・ヒュアキントスの悲劇を思い浮かべるかもしれません。まさに、あの関係が同性愛の理想だったのです。

神と美少年ならば美しく感じますが、現代の感覚で言えば犯罪ですよね……

さらに、少年が成長して大人になったときには、性的な関係は終了すべき(終了するはずだ)と考えられていました。二人の関係は短い期間のもので、その後は友人関係となるのが当たり前だったのです。

この観点からも、ハドリアヌスとアンティノウスの異質性が良く分かりますよね。

神になったアンティノウス

アンティノウスは数多くの石像が残され、現在に至っても顔立ちを知ることができる人物です。しかし、彼自身は生前高い地位に就いた訳でも、大きな功績を残した訳でもありません。

では、なぜアンティノウスの石像が多く残されているのでしょうか。その理由は、ハドリアヌスのアンティノウスに対する気持ちの重さにありました。

アンティノウスが19歳になるかならないか位の頃、ハドリアヌスは彼を引き連れてエジプト旅行に出かけていました。その旅行の最中、アンティノウスはナイル川で溺死してしまいます。

どのような状況で、アンティノウスがナイル川で溺れてしまったのか、それを残す文献は残っていません。自殺とも、ハドリアヌスの策略によって殺されたとも、事故とも、様々な説がささやかれました。

しかし、確かなことが一つだけあります。

ハドリアヌスはアンティノウスの死を嘆き悲しんだ、ということです。まるで女性のように泣きじゃくったとも言われています。

ハドリアヌスは夜空に、アンティノウスの居場所を求めました。輝く星をアンティノウスの魂だと考え、「アンティノウス座」を生み出しました。

ギリシャ神話の英雄・ヘラクレスは、ゼウスによって死亡後に星座となり、神の一人に列せられました。アンティノウスも、ハドリアヌスの手によって同じことが起こりました。星座になったことで、神格化されたのです。

こうして作られた神・アンティノウスは、ギリシャ人によって受け入れられていきました。アンティノウス信仰が出来上がり、それに応じて、多くの石像や美術品が作られました。

皇帝に愛されたことにより、神となった少年。それこそが、今に伝わるアンティノウスの真実です。

古代ローマ、同性間の恋愛事情~仕事人間ハドリアヌス帝と美少年・アンティノウス~・まとめ

ハドリアヌスは五賢帝の一人でありながら、ローマ皇帝の中で影の薄い人物です。

その理由は、資料があまり残されていないこと。また、先行研究も多くはありません。おそらくは、彼につきまとう同性愛が、キリスト教圏の研究者を遠ざけてしまったのが要因でしょう。

しかし、少ない資料を漁っているだけでも、ハドリアヌスの人間的魅力は伝わってきます。精力的で熱しやすく、人情味あふれる人物。そういったものが読み取れるのです。

それだけに、ハドリアヌスがアンティノウスに向けた愛情の激しさは、容易に想像ができます。想像できるのに資料が無い。とてつもなくもどかしいものです。もう少し、色々なことが知りたいと考えてしまいます。

いつか、ハドリアヌスとアンティノウスに関するさらなる資料が発見される。その日が来ることを信じて、待っていることにしましょう。

 

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※本ページの情報は2020年6月時点のものです。 最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。

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